演劇公演に利用できる北海道・札幌市の助成金

演劇公演を行いたい、と思って予算を考えてみても、チケットの売り上げだけでは全然足りないな、ということが少なくないと思います。頑張って無理目な集客数を設定するとか、グッズ販売を頑張ってみるとか、協賛金を集めるとか、いろいろ考えられることはありますが、助成金を活用するというのも一つの手段です。ここでは札幌で演劇活動を行う団体が申請しやすい助成金をいくつかご紹介します。

◎公益財団法人北海道文化財団 芸術文化交流事業
応募資格:文化団体が道外や海外で行う公演等、または道外や海外の文化団体を招聘して行う公演(劇団等の場合は、過去3年以上の継続的な活動を行なっており、規約等を有することが条件)
募集期間:12月〜翌年1月末
申請上限額:国内50万円、海外100万円(助成対象経費の1/2以内)
用途:申請団体の構成員に対する支出、経常的経費、飲食代を除く上演経費全般

サイト:https://haf.jp/jigyo_cultureexchange.html

※そのほか、ワークショップに利用できるもの、アマチュア団体向けのものなどもあり。

◎札幌文化芸術交流センター SCARTS 文化芸術振興助成金交付事業
応募資格:期間内に札幌市内で開催される舞台芸術活動。札幌の文化芸術を発信していくことを目的とした市外及び海外での活動(条件あり)
募集時期:12月〜翌年1月初旬
申請上限額:特別助成事業 200万円 一般助成事業 25万円
用途:経常的経費、飲食代を除く上演経費全般
サイト:https://www.sapporo-community-plaza.jp/scartsgrant.html

◎伊藤組100年記念基金
応募資格:北海道内に所在(居住)する団体又は個人で行う事業(7分野・4タイプ)
募集期間:2月〜3月末日
申請上限額:自己負担金の範囲内(助成実績:平均14万円弱。事業内容等により変動あり)
用途:指定なし

サイト:http://www.itogumi.jp/kikin/

申請書を書く際に大切なことは、募集要項をくまなく読むことです。これどうしたらいんだろう、と思うことは大抵、募集要項かFAQ(よくある質問)に記載されています。助成金によっては親切に審査基準が記載されている場合もあります。よくわからないけどこれでいいか、では採択に繋がりませんので気をつけましょう。いずれも競争率は高いです。
もう一つ、申請して採択されたら、上演を予定通りに行い報告をする、というところまでがセットです。報告の際のことを念頭においた申請書作成と公演運営が重要になってきます。領収書の宛名や支払い方法などもしっかり確認しておきましょう。特に、春夏あたりの公演の場合、前年度から支出が発生していることがあると思いますが、年度内の支出しか経費として認められない場合もあります。申請時に希望した金額に届かない場合もありまし、結果を待ちながら公演の準備を進めるのは難しいかもしれませんが、自分達の活動を見つめ直す良い機会にもなると思います。何事も習うより慣れろ、一度採択されなかったからと諦めず、チャレンジしてみましょう!